「木の来た道 −ways of experiencing wood−」

私たちは、木や木からできた製品に囲まれて生活しています。しかし、それがどこからどうやって来たのかについてはほとんど知りません。そのことは、木材に限らず近年注目されている食品など、多くのものに共通することです。

それはサプライ・チェーン(供給ルート)が長過ぎ、不透明すぎることが原因です。そのため、あらゆる物が見えないところで色々な問題と複雑に絡み合い、新たな問題をも生み出しながら私たちの手元に届きます。

場合によっては、遠くの物の方が安く簡単に手に入るという、この経済構造を維持するために、大量の化石燃料を使用して物資が輸送され、気候変動を始めとする多くの環境問題の原因を生み出し続けています。

「木の来た道 −ways of experiencing wood−」は、今日の森林の現状と木材流通などの関係性を、特に日本からの視点で捉えたドキュメンタリー映像です。森林保護、そして環境や社会に配慮した木材の普及を目指す「フェアウッド・キャンペーン」の一環として、森や木材産業が抱える問題を多くの人に知ってもらい、共に考え話し合うきっかけを作るという趣旨で制作されました。

しかし、前述のように、現在、私たちは様々な営みの中で複雑に絡み合って存在しています。全ては繋がっているのです。今日の環境問題とは、もはや“環境問題”にはとどまりません。それは社会的、経済的、政治的、文化的など様々な面で問題を内包した“地球問題”です。私たち一人一人が当事者なのです。

みなさんも森林や木材の問題を通して、環境について一緒に考え、話し合ってみませんか?

※「木の来た道」トレーラー映像がこちらでご覧になれます。

 

■制作者 abovo プロフィール
環境や人間意識など地球全体に関わる問題を扱う作品を主に制作している映像チーム。また、映像制作にとどまらず、自ら行動活動していくことをモットーとしている。「フェアウッド・パートナーズ」にも積極的に参加している。“ab ovo(アボヴォ)”とは、「始めから」という意味。ラテン語に由来した言葉で、元は「卵から」の意。現在、メンバーは三上雄己と木村輝一郎。

三上雄己
70年東京生まれ。ロンドン大学ゴールドスミス校芸術学部卒。幼少期を仏国、青年期を英国で過ごし、95年に帰国。16〜18歳時に在籍したUWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)AC校(ウェールズ、英国)では、約80カ国の男女と寝食を共にし教育を受ける。この時期、環境問題にも少し興味を持ち始める。以来、芸術的表現で社会問題を提示していくことも手探りで始める。アート、音楽、空間とそこにいる人々を繋ぐ形態として“インスタレーション”も多く創作し活動の場としてきた。アート旅仲間の一人である木村輝一郎と、新しい表現生活と可能性を求めてabovoを結成。

木村輝一郎
75年生まれ、東京育ち。大学在学中より映画美術の世界に入り大道具、デザイナー経験を積んだ後、ミュージックビデオ制作に転向。ディレクターとして絢香、shakalabbits、lunkhead、nilなどのPV、LIVEビデオ、音楽ドキュメンタリーの演出を手がけている。また映像ユニットSAKKAKUのメンバーとして野外フェスやクラブ等でインスタレーション型の映像効果演出を手がけている。近年、現代を捉えなおし未来を模索する必然性にかられ、映像を通じて社会・環境的なテーマに精力的に取り組んでいる。

■サウンドトラック by akihiro hatano a.k.a. Jami

■フェアウッド・パートナーズ
フェアウッド(FAIRWOOD)とは、伐採地の森林環境や地域社会に配慮した木材・木材製品のこと。フェアウッド・パートナーズは、合法で持続可能な木材の情報提供を行っている団体。
http://www.fairwood.jp